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暮らしに生きる神道
神さまものがたり
奈良時代初期に編纂された「古事記」や「日本書紀」に記されております日本神話には、現代の日本人が忘れかけている実に生き生きとした先人の世界観を、垣間みることができます。 古来、日本人は世界を高天原/タカマガハラ(神々の世界)、葦原/の中つ国(現実の世界)、黄泉/ヨミの国(死後の世界)という三つの世界に分けて考えてきました。神話もその三つの世界を舞台として展開されます。数え切れない神々が登場し、まるで人間のように喜怒哀楽を表す様は、どこか親しみさえ感じさせます。日本人はこの神話を尊び、神々に感謝し、自然を畏れ、調和しながら、謙虚に暮らしてきました。
しかしながら、現代に生きる日本人はどこか自己中心的で傲慢な考えに陥ってはいませんでしょうか。人間も自然の一部として神様に生かされているのです。
家庭のお祭り・行事
お祭りは、神社ばかりではなく、家庭でも行われます。家庭の中心に神棚をお祀りし、祖霊の御霊舎を設けて、日々の恵みに対する感謝や、家内の平安などが祈られます。神々を敬い、祖先を尊ぶという日本人の信仰が、家庭生活の中で営まれ、今日まで受け継がれてきました。家族そろって朝夕手を合わせるとき、そのときが家族一人ひとりにとって神聖で尊い時といえましょう。
年末になると、家庭では新しい年を迎えるために、今までお祀りしていた御神札を氏神さまに納め、新しい御神札をいただきます。新年にあたって、神々から瑞々しい生命力を授かり、一年間の安全が祈られます。新年はまさに神々の息吹が家庭内に込められる時でもあります。
お正月の初詣、節分の豆まき、七夕飾り...。これらは昔から伝えられてきた年中行事です。季節の恵みを味わったり、草花を賞でたり、家庭で楽しむことができる素晴らしい行事です。
それらの行事には、日本人の感性や、祖先からの暮らしの知恵も込められていて、日本の四季折々を彩るさまざまな行事が各地に伝えられています。
主な年中行事
■1月
元旦1日
1月1日を「元日」といい、その日の朝を元旦といいます。年のはじめに神さまを家に迎え、おもてなしをすることが正月本来の行事です。
七草 7日
正月7日は正月行事の一つの節目にあたり「人日の節供」と呼びます。この日の朝、無病息災や長寿を願い、七草をお粥に入れた七草粥を食べます。
鏡開き 11日
元旦のお供えである鏡餅は、丸い大小の餅を重ね、だいだい、ゆず、こんぶ、うらじろで飾ります。
小正月 15日
小年(こどし)、二番正月、若年(わかどし)ともいいます。
■2月節分 3日頃
災厄を祓うため、豆まきをし、鰯の頭を刺した柊の枝を門口に立てます。
立春 節分の翌日 2月4日ごろ、暦の上で春がはじまる日をいいます。
■3月
桃の節供(ひなまつり) 3日
ひな祭りは「上巳の節供」に由来しています。ひな人形を飾り、桃の花や菱餅を飾るようになったのは江戸時代からです。
春分の日 21日頃
3月21日頃は太陽が真東から昇り、真西に沈んで、昼と夜の長さが同じになります。この日を春分の日といい、家々で祖先の御霊をお祀りし、また、お墓参りをします。
■4月
花見 3月下旬から4月
お花見は「山遊び」「磯遊び」など、春の日に野外に出かけて飲食した習慣が起源といわれています。この頃よりいよいよ田植えの準備が始まります。
■5月
立夏 5日頃
端午の節供 5日
江戸時代の頃から鯉のぼりや鎧、甲冑、武者人形などを飾って子供の成長を願う行事になりました。
■6月
夏至 21日頃
昼が最も長く、夜が最も短い日。 夏越の大祓(なごしのおおはらえ) 30日
一年の節目にあたり、罪や穢れを祓います。
■7月
七夕 7日
食物の成長の感謝と、お盆を迎えるにあたって棚機女とよばれる娘が衣服を織り棚に供え、笹の葉で地域を清めるという行事に由来しています。これに大陸から伝わった織姫(織女星)彦星(牽牛星)が一年に一度だけ天の川を渡って逢うことが許されるという伝説と、裁縫の上達を願う行事とが合わさって現在のかたちになりました。 ■8月
立秋 上旬
お盆 13日から16日 お盆は正月と並んで一年のうちで大切な行事です。祖霊を家に迎え、もてなし、送ることがお盆の中心的行事です。一般的には8月13日~16日、あるいは7月13日~16日。
■9月
重陽の節供 9日
陽数の最大値9が重なることから。旧暦のこの頃は菊花の季節から「菊の節供」ともいわれます。
十五夜(お月見 9月中旬から10月上旬)
もともとは旧暦の8月15日の夜、現在の暦では9月中旬から10月下旬頃の満月の夜を十五夜といい、この夜の月を中秋の名月と呼びます。だんご、すすき、いもを供えて秋の実りに感謝します。
秋分の日 23日頃
9月23日頃を秋分の日といいます。春分の日に同じくお墓参りをし、祖先をお祀りします。
■10月
十三夜(旧暦9月13日)10月中下旬頃
旧暦9月13日の夜。8月の十五夜に次いで月が美しいとされ、「後(のち)の月」ともいいます。豆や栗を供えます。
■11月立冬 上旬 七五三 15日
子供の成長無事を願い、7、5、3歳で神社へお参りします。
■12月
煤払い 13日
正月を迎える前に神棚や仏壇、家を笹竹などで清める行事です。
冬至 22日頃
一年で昼が短く、夜が最も長い日。健康を願い、ゆず湯に入ります。 大祓(おおはらえ)
31日 大晦日
年の終わりにあたり、罪や穢れを祓い清め、新たな年を迎えます。